観察者の心
私達は毎日、自分が創った映画を観ています。
地球には75億の人がいて、
それぞれの宇宙があり、それぞれの人に、違う真実がありますから、
私達の全てが別の映画を観ているのです。
地球が丸いと思う人は、丸い地球の映画を創って観ています。
地球は平面だと思う人は、平面の地球の映画を創って観ています。
それぞれが正しいのです。
この世界は、私達が選んだ映画の幻想を観ているのですから、
自分が選んだ映画だけを観て、
地球は丸い、地球は平面だと、言い合う必要はないのです。
75億の人が、自分が創った映像を観て、これが真実だ、あれが真実だと、言い合っていますが、
この世界は、目の前を通り過ぎる映像であり、フィルムですから、
その映像に対して文句を言ったり、真実ではないからと、言い合う必要はないのです。
あなたの家族でも、恋人でも、親しい友達でも、
それぞれ観ている映画は違うのです。
宇宙は無限で、数え切れない映像があり、
その全てを理解することは不可能です。
宇宙はどれも真実です。
ですから、
ただ、互いを認めてあげるなら、戦う必要がないなです。
私達は、「考え」そのものですから、
毎日沢山の考えが、私達を通り過ぎます。
私達は、自分が考えたフィルムを観ながら、今日起きている事柄を観て、感じて、判断し、
それを基本にして、明日のフィルムを創り出していますから、
ですから毎日、自分が創ったフィルムを観て驚き、疑問を持って、腹を立てたり、悲しんだり、苦しんでいるのです。
ここは、二元性の世界です。
二元性の世界は、良い、悪いの両極が存在していて、
私達は常に良いと思われるものを得ようとするから、罰ゲームになるのです。
悲しみの反対サイドには喜びがあり、
苦しみの反対サイドには平和があり、
マイナスの反対サイドにプラスがあることを、理解するなら、
良いものだけを手に入れようと言う、無駄な映像を創らなくなります。
私達の存在は、良いも悪いもなく、善でも悪でもないですが、
この二元性の世界を観ている間は、本来の自分を忘れてしまい、
良い、悪い、善だ、悪だと、分別し、戦い、苦しみます。
私達は、そのどちらでもない、全てをただ認めて受け入れる存在です。
私達は観察者として、二元性の世界を観ているだけなのです。
ですから苦しむ必要はないのです。
プラスとマイナスの両方とも観て、
どちらもありのままに受け入れて観てあげるなら、
プラスとマイナスが和合し、
映像のバランスが取れます。
バランスが取れれば、私達は本来の観察者の心になれます。
観察者の心が創る映画は、バランスの取れた、平和な映画が創られるのです。