私達は苦しみや痛みなどのネガティブな感情と戦おうとします。
幸せや平和や喜びのような、良い感情だけを得たいと思いますが、
苦しみや痛みの中にこそ、私達が
探し回る、喜びが隠れています。
苦しみと喜びと言う極と極は、別のものでは有りません。
互いが繋がっていて、支えあってるものです。
色即是空ですし、
空即是色ですから、
これがそれで、それがこれです。
苦しみや悲しみや痛みが即、喜びであり、無痛であります。
この世には、別々に存在してるものは有りません。
幸せと不幸は一緒です。
愛と憎しみは一緒です。
ですから、良いと思われるものだけを選ぶことは、知恵を逃します。
選択や、区別や差別には、知恵が有りません。
幸せの中に、不幸があり、
愛の中に、憎しみがあります。
苦しみを嫌がらず、苦しみの中に入るなら、その苦しみの中から、喜びが得られます。
苦しみが現れたら、苦しみと一緒になって、
苦しみを認めて受け入れることが、
本当の喜びを得ることになるのです。
苦しみが現れたた時には、苦しみが消滅する為に現れますから、
その苦しみを受け入れれば、苦しみは消滅しますし、両極にある、喜びが現れます。
苦しみから逃げようとすると、苦しみは消滅出来ないので、
いつまでも苦しむことになります。
苦しみから逃げようとするから、
苦しみと戦うことになります。
そのような戦いは、百戦百敗します。
苦しみを嫌がらずに受け入れるなら、
苦しみの消滅も早いのです。
苦しみは、
戦って勝つ為に現れるものでは有りません。
苦しみは、
ありのままに受け入れて、認める為に現れます。
ありのままに認めて、苦しみの中に居るなら、苦しみは去り、苦しみの対極にある、喜びの感情が現れるのです。
苦しみの中にこそ、私達が探し回る、本当の知恵と喜びが見つかるのです。
